ネットカフェで視聴しているユーチューブ
図書館のように、棚からコミックを取り出して個室で読むネットカフェで、私が徹夜した話をすると、「何をしていたのか」と聞かれます。
左手が不自由なため、1ページずつめくって押さえる動作ができない私は、1人掛けのリクライニングチェアか、2人掛けのソファーでくつろぎながらユーチューブを視聴しています。
加速しているテレビ離れ理由に気づいてくれると嬉しい、私のユーチューブの出会いと便利さについてお伝えします。
ネットサーフィンでたどり着いたユーチューブのサイト
ユーチューブとの出会いは、重度身体障害者になった私が、リハビリの入院生活から自宅に戻り、専らPCでネットサーフィンをしていたときでした。
ネットサーフィンにハマったのは、一時期、タモリさんたちが出演するおなじみのバラエティ番組に出演させていただいたときのできごとに理由がありました。
制作側の意図である起承転結、オチが先にわかってしまってしまう面白なさと、テレビ画面の向こう側で行われている、私には絶対できない全ての動作が、見ていて苦痛でした。
そんな私がネットサーフィンをしていると、ユーチューブのサイトにたどり着きました。世界中から投稿されたさまざまな動画の中から、気に入ったものを好きなだけ繰り返し見られるこのサイトは、とても便利でした。
当初、枕元に置いていたガラケーのパケット通信料が7万円になるほどユーチューブにハマっていました。
ガラケーで視聴していたユーチューブのサイトで気に入った動画
デスクトップPCが置いてある学習机に着く以外ベッドで寝たきりになり、「何もしたくないと自殺願望をあおっていたときも、ユーチューブのサイトはガラケーで視聴していました。
私が最初に気に入った動画は、再生回数が5億回を超えた作品もあったほどの「ジムカーナ」シリーズでした。アメリカ人ラリードライバーのケン・ブロックが、アクション映画風にスバルのラリーカーで、ジャンプやドーナツターンを繰り返していました。
この動画の影響で私が興味を持った、3本の引っ掻き傷のマークがおなじみのモンスターエナジードリンクを初めて飲んだほど、全米や日本での宣伝効果は大きかったです。
父から「携帯の通信料が7万になっている」と聞いた私は、泣きついて支払ってもらい、急いで料金プランを定額で利用できるパケ・ホーダイに変更しました。
私にインパクトを与えた曲「ダブルユー」
聴きたい曲も選べるユーチューブの中でも、私に強大なインパクトを与えたのは、モーニング娘の辻ちゃんと加護ちゃんのデュオ「ダブルユー」でした。
この2人がモーニング娘に加入した頃、世間や既存のファンたちより興味がなかったですが、あみんの「待つわ」やWINKの「淋しい熱帯魚」をカバーしていたのは嬉しかったです。
私が小学校に入学したばかりの頃はやっていたオリジナルの「待つわ」は、何となく覚えています。
10代の頃、何度か行ったコンサートで、アイドルがカバーしていた思い入れのある曲であると同時に、必ず私がカラオケで歌ってしまうほどお気に入りです。
面白い動画が友人との共通の話題
言語にも障害があるため、会って直接話すときの共通の話題が、投稿されていた面白い動画です。
友人が我が家を訪問すると、「世界を見渡すと、こんなに面白いことをしている人たちがいる」と言いながら、一緒にPCの画面を見ています。
例えば、自動車の幅の広いホイールに、無理矢理タイヤを取りつけていました。
ホイールのリムに、可燃性ガスを含んだブレーキクリーナーを1周吹きつけたあと、使い捨てライターの石をすって爆発させると一瞬で取りつけられます。
この面白動画を見て以来、友人が「ブレーキクリーナーを吹く」と口にすると、私も笑ってしまいます。
何度も繰り返し見られるTVCM
予告なしに番組と番組の間に流れるTVCMや、映画も見たいときに好きなだけ何度でも繰り返し見られます。
特定の企業が冠されたクイズ番組や歌番組では、その企業のCMが流れる予想がつきます。
例えば、「月9」で親しまれている毎週月曜日21時台のフジテレビのドラマは、メナード化粧品やサントリー、エステーなどが提供です
新型車のCMが流れると嬉しくて騒いでしまう私は、そのCMが提供の番組をVHSビデオデッキで丸ごと録画し、再生中に早送りや巻き戻しをしながら探していました。たった15秒のCMを探すのは手間がかかりました。
直筆で書くことが恥ずかしく、ずぼらな性格のため、「ラベルに書いて貼っておけばよかった」と後悔していました。
キャッチコピーを検索すると見つかるお目当てのCM
最近探してもビデオテープが見つからないのは、F1ドライバーたちが亡くなった事故のシーンをつなげ、安全性が高い乗り物になったことを紹介する映画「グッバイヒーロー」です。
映画館で見たことがなかった私が録画したこの映画は、1度だけテレビで放送され、日本語のナレーションを覚えていますが、DVD化されていないのが残念です。
現在ユーチューブで見られるは、英語のナレーションと日本語訳の字幕ですが、録画した画像を思い出しています。
海外のスポーツ選手や俳優が出演し、日本語のキャッチコピーを言っていた、記憶に微かに残る新型車のCMに確信が持てず、本当なのか気になることがあります。そんなとき、ユーチューブでキャッチコピーを入力し検索すると、お目当てのCMが見つかり便利です。
ユーチューバーにとっても便利なユーチューブ
ユーチューブは、見る立場だけではなく、製作し出演するユーチューバーにとっても便利です。
テレビの画面に映るには、番組やCMに出演するか、オーディションを受けなければなりません。
オーディションに合格するためには、誰からも指摘されるような容姿の特徴は認められないうえ、声質やすらすらと話せる技芸が要求されます。
ユーチューブであれば、自ら出演し伝えたいことが発信できます。
31年に及ぶ長寿番組の放送を終え、「引退するのでは」という心配をはねのけ、石橋貴明さんが始めたユーチューブチャンネルの2回目を見ました。
私が見た印象は、コンプライアンスを遵守しなければならないテレビのような慎重さより、リラックスしていました。
理想はユーチューブとテレビの共存共栄
最近のユーチューバーが制作、投稿した動画に共通しているのは、目と耳で理解、吸収できるように、話していることを文字で表す字幕があります。
ダウンタウンがMCを務めた1990年代の歌番組では、視聴者の笑いを取りたい部分に色を変えた、大きく強調した字幕手法を取り入れていました。
街の声のインタビューをビデオカメラで撮影するとき、「ユーチューブなら応じるが、テレビなら断る」という笑い話のような言葉があります。
ユーチューブとテレビのどちらが格上、格下と決めず、お互いのよい点を認め合い、共存共栄できるとよいでしょう。
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